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2021年夏、ようやく本になりました。

近ごろの若者は、フォーエバー21(トゥエンティワン)とかH&M(アッシュ・アンド・エム)kitson(キットソン)など、トレンド感のあるブランドを買うことばかりに興味があるのだろう、と思われがちですが、いえいえ、けっしてそんなことはありません、というネタをひとつ。

9月5日(土)に実施した第345回目の定点観測で出会った東京都在住の派遣社員の22歳のA子さん。アタマにフリースショップで購入したおリボンを付け、ローリーズファームのワンピースを着ていたかわいい女性だ。

インタビューをすると、今夢中になっているのは、写真の切り抜きだと話してくれた。友だちの写真や雑誌に掲載されているハワイや北欧、アメリカのTVドラマなどの写真を切り抜き、ポスターを作成。部屋に貼っているのだそうだ。

実は3歳までアメリカで育ったというA子さん。日本の雑誌が大好きで、何冊も購入して読んでいるうちに、気に入ったページを自然と切り抜くようになっていたという。その切り抜きが溜まっていき、ふとパラパラとそれらを見ていると、あ、前にこんなのあったな、といろいろ気づき、それらを組み合わせているうちに、画用紙に貼りたくなったのだそうだ。

「その時々でテーマのようなものがあって、例えば“ロック”だったら、自分のなかでロックっぽいイメージのものばかりを集めて貼るんです」とA子さん。これはもはや立派なコラージュ。某社のトレンドマップ、次は彼女の意見も聞こうかしら。

しかし、あるときそのテーマと気分が変わったら、剥がして捨ててしまう、という「着替えるカンカク」も、87年生まれの若者世代っぽいなのも興味深い。

そういうA子さんのインタビューデータはこちらです↓
http://www.web-across.com/observe/cnsa9a0000042gwo.html


ちなみに、当日着用していたローリーズファームのワンピースは丈が長過ぎたので自分で短くしたのだそうだ。ね、案外クリエイティブでしょ、今どきの若者は。