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2021年夏、ようやく本になりました。

M2の先輩に連れられて、初めて同じ大学院の他の学科の授業に出てみた。

聴講したのはブランド論。担当教授は、某Blendyというコーヒーを開発した元企業人の方だ。ゲストスピーカーのレクチャー+演習、という構成で、2コマ続けての授業のうち、後半の演習のみを聴講、というか結果的には、ブレストに参加させていただくことになった。
このゲストスピーカーというのは、他の授業にも多く採用されているが、実は私もたまに、某芸術大学の大学院や服飾系の大学などで講義をさせて頂いているので、とても勉強になる。

で、話を戻して、ブランド論。
ブランド論というと、東大の片平教授や英国に本社を持つ代理店インターブランドなどが有名だが、旬なネタとしては、大学のブランド論ということでしょうか。有名なのは明治学院大学
http://www.meijigakuin.ac.jp/project/branding/

なんと佐藤可士話氏をアートディレクターに起用しての大改革。まあ、たしかにオシャレなんだとは思いますが、どこかの商業ビルの案内のよう、なんて思ったりして(苦笑)。

同大学が、ということではなく、どうも最近の「デザイン」に特化した(表層的な)ブランド論は、ダサダサよりは数倍いいのだが、そろそろお腹いっぱい、というのが本音のところ。もちろん、デザインの力が大きいことは充分分かっているし、クライアント企業に対してだって、その必要性を説いていたりもする、けど、だ。

ただ単にスタイリッシュに武装したものばかりが増えると、返って中身が伝わりにくくなるのでは、と思うわけで、「その企業ならでは」「その地方ならでは」「その人ならでは」のキモのような部分を結果的に隠してしまうような「ツルンとした」デザインは、数年後、きっと色褪せてしまうんだろうな、と思うのである。

かっこ悪いのがカッコイイ、そんなハズし感覚が大切だなんて言っても、きっとオジサンたちには分からないんだろうなー。