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2021年夏、ようやく本になりました。

昨日、院生になって初めての修士論文研究状況報告会が無事に終了した。

本学の場合、学生4名1グループ V.S.教授4〜5名&傍聴する同級生数名が小さな教室に介し、ひとりずつ発表しては教授からコメントをもらうというシステムで、発表時間はたったの5分。ちょっとでも超過すると「もういいよ、君」とバサッと切られるとか、教授からのキツいコメントに、思わず眼がうるうるしてしまう通称“ウミガメ”(名付け親はNゼミ博士課程後期課程のHさん)と言われる人も続出するとか、事前の情報が錯綜していたので、さすがにキンチョーした。

事前に提出したレジメ(A4×2ページ)に盛り込んだ項目は以下の通り。
・研究のタイトル(サブタイトルを付加しても可)
・問題意識(研究テーマを設定した背景にあるもの)
・目次(案):4〜5章
・各章の内容(具体的な研究の方法も交えて説明する)
・参考文献

と書くと、なんてことないように思うのだが、いざ書き始めてみると、短いからこそ難しい。自ずと研究テーマを絞り込まなくてはならない状況にに陥り、予想以上に苦しかった。

実は、ふだんマニュアル的なものはあまりアテにしない(というか信じてない)性格の私。でも、ひょっとして、と大学院入試の直前に本屋を音連れた際、『研究計画書の考え方』(ダイヤモンド社)という良書に出会い、「ナルホド!」とスムーズに作成できたことから、今度もそんな「!」に出会えないかと本屋へ。しかし、研究テーマをこれから決めようという人や、卒論を初めて書く学部生向けのものばかりという残念な結果に。まあ、そりゃそうだ(苦笑)! でも、時勢なのか、この手の本がずいぶん多数出ていて驚いた。なかには「評価される研究計画書〜」とか「これで書ける研究計画書〜攻略法」とか、学習参考書的なものもあってかなり笑えた。

さて、研究状況報告会を終えて思ったのは、レジメに以下の項目についても記載したほうがいいんだろうな、ということ。
・先行研究:先行研究がどのくらいあって、それはそれぞれどんなもので、自分が考える仮説や考察、分析とはどう違うのか、とか
・問題点と仮説:自分が本研究に取り組みたいと思った理由(上記の問題意識と重なるが)と、その先にある自分の仮説(仮説がなくては研究や調査の方向性や方法がわからない)
・で、研究方法(具体的にどんなアプローチでいくのか)

いろんなものを調べるのにも、ネットがあるから今は本当に便利。もちろん、ネットだけでなく、大宅文庫や図書館に出向いたり、あと街に出て見て、考える、という右脳を使ったフィールドワークもアタマを柔軟にするポイントだ。

研究はこれでようやくスタート地点に。
さっそく、先輩をはじめ、学者をやってる友人・知人、クライアントなど関係者に開示しなくちゃ。

それにしても、図書館とかもっと夜間、できたら都心部では24時間やっていて欲しい。そういえば、先日、千代田区立中央図書館がリニューアルオープン。指定管理社制度導入による、区立図書館初の民営による運営の図書館だ。いろんな新しい試みが注目されている同図書館だが、それでも営業時間は22時まで。そういえば、うちの大学院の社会科学系図書館も22時半閉館。お願いだから、終電が間に合う程度までの時間は開館していて欲しいと思うのは私だけだろうか。だって、本学の大学院の授業って、7限が終わるは約22時なんですよー。他の大学の図書館は何時まで開館しているのだろうか。今度調べてみるのも面白いなあ。ちなみに、千代田区立中央図書館については取材したので近々公開の予定です。

というわけで、主査のK先生、副査のN先生、そして同級生のみなさん、報告会、ならびに深夜に及ぶ打ち上げ、お疲れさまでした! 来週は前期最後の授業ウィーク。打ち上げ続きになりそうでコワイ! レポート、溜まってるんですけど。。。
研究計画書の考え方―大学院を目指す人のために (DIAMOND EXECUTIVE DATA BOOK)