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2021年夏、ようやく本になりました。

昨夜、リトルプレス『歩きながら考える』の編集部が主催するワークショップが世田谷ものづくり学校で開催されたので行ってきた。

ゲストスピーカーは南後由和先生。南後先生を初めて知ったのは、数年前にアークヒルズで開催された国際交流基金主催のシンポジウム、「若者文化・都市論の現在――〈ポスト80年代〉のストリート文化から都市再開発まで」。モデレーターは北田暁大先生。ゲストスピーカーとして招かれた三浦さん(三浦展)の横にちょこんと座ったシンプルな白いシャツを着こなしたオシャレな若者、というのが最初の印象だった。

テーマは、「「都市にひそむ “ひらめき”の足跡」〜シチュアシオニスト・建築・グラフィティ」。これは、11月末発行予定の『歩きながら考える』の第4号の特集テーマ「ひらめき」のテーマに合わせて開催されたもので、お話のベースとなるのは、『路上のエスノグラフィー』以降の同先生の研究テーマのひとつであるグラフティにみる90年代以降の都市とメディアへの考察。

個人的には、予想していたとおり、夏に参加した早稲田大学で開催された研究会、「<ヤンキー文化論>について考える」で披露されたものとの重なる箇所はあったものの、冒頭から、アンリ・ルフェーヴルの『空間の生産』による「空間論」が飛び出しびっくり。え、誰それ? と会場。「シチュアシオニスト」の話になった瞬間、「すみません、ちょっと補足ですが〜」と主催者で『歩きながら考える』編集長の谷口さんが専門用語の解説をするシーンも。

後半は、アトリエワンの仕事からみた都市とメディアの事例がざっと紹介された。


あ、時間だ。続きはあとで。。。

■MEMO
・『運動』には「思考」が含まれている、と歩くことが身体の表徴(シニフィエ)を通してみた都市の病理である、と説いたのはバルザックの『歩きかたの理論』だった。

・「観相学」:19世紀のフランスに生まれた人間観察のコードの生誕。
・アクチュアルな「今」/現代風俗観察